【栄養療法】栄養からみた花粉症対策~アスタキサンチン
久しぶりに栄養療法と花粉症の関連についてひらめいたのでご報告します。
花粉症は、最終的には肥満細胞というアレルギーを引き起こす細胞が壊れて、そのときにでてくるヒスタミンなどの生理活性物質がくしゃみや鼻水を起こす訳です。
もしもあなたの細胞の膜が壊れやすいとしたらどうでしょう?
恐らく、少しの刺激でも、あるいは大した刺激がなくても、くしゃみや鼻水の症状が起きるかもしれませんね。
つまり細胞の膜を安定化させることは、症状の改善につながると思うのです。
・・じゃあどうするの??と思いますよね?
細胞膜は主にたんぱく質とコレステロールでできています。ダイエットなどで脂肪分をあまり摂取しない人がいらっしゃるなら、膜が壊れやすくなってしまいますので要注意です。また古い酸化した油を使った料理ばかり食べていても膜が壊れやすいかも知れません。
膜の酸化(錆びのようなものですね)はストレスや喫煙、恐らくアルコールでも生じます。これらのものは避ける方が良いでしょう。当たり前?当たり前かもしれませんが、基本も大切です。
膜を構成するタンパク質と、その代謝に重要なビタミンB群を摂取することも膜の安定化につながるでしょう。
膜の酸化を防ぐという意味では、ビタミンEが有効でしょうね。あとは論理的には特にアスタキサンチンが有効ではないかと思います。アスタキサンチンは美肌効果だけではないと考え、当方でも扱っています。
細胞膜の安定化から花粉症を考えてみました。良い栄養を摂取することと、酸化に繋がる習慣を絶つことが必要でしょうね。
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2011年02月06日
【集会報告】鍼治療の講習から4~頭痛対策の経穴
鍼と経穴に関する知識を増やすためのコーナーです。
兪穴が経気の循環に最も有効な経穴であること、先週は手少陰心経の原穴である神門について学びました。
今日は何にしましょうか。頭痛に関して考えてみましょう。
頭痛の特効穴は天柱(てんちゅう)、頭維(ずい)、下関(げかん)です。天柱は頸部両側の髪の生え際で足太陽膀胱経、頭維と下関は足陽明胃経で、頭維は額の上角で髪の生え際、下関は頭維の下方で頬骨下縁にあたります。
天柱は頭部を支える柱、という意味があるそうです。清頭散風(頭をすっきりさせて、風邪を散らす)の働きがあり、頭痛、鼻閉、のどの痛み、頸部のこわばり、肩甲骨付近の痛みを除く働きがあります。
頭維の「維」の字は角の意味で、まさに額の角を表します。清頭明目の作用があります。迎風流泪を主治とするとのことで、花粉症の目症状に効果があるかもしれませんね。
下関の「関」は扉の開閉に関わる部分で、下顎骨を動かす部分でもあるので、下関と名づけられているそうです。歯痛、顔面の痛み、耳聾、耳鳴などにも効果があるようです。
どの経穴も耳鼻科でも使えそうですね。
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2011年01月30日
【集会報告】鍼治療の講習から3 ~ 心経の兪穴=神門
先週から鍼と経穴に関する知識を増やそうと勉強を再開しています。
兪穴が、五臓の治療に使用すべき基本穴であること、経気の循環に最も有効に作用する経穴であることを学びました。
今日の私は、メルマガを書いているためかどうか分かりませんが、肝が強くなっています。ストレス?(笑)
そこで、「実証では子を瀉す(力があり過ぎる場合には子のエネルギーを削ぐ)」という原則に基づいて、肝の子である心を瀉すことにしました。兪穴は神門です。神様の門ということでしょうか?
早速、円皮鍼を刺してみました。確かに少し体が楽になります。大きな変化というわけではありません。
今日は決して易しい本とは言えない(笑)『まんが経穴入門』(医道の日本社)から引用してみます。
手少陰心経の原穴で、精神、思惟活動の神を指し、門は出入り口を指す。つまり神が出入りする門であり、寧心安神(心が休まること)の作用があるそうです。
イライラ、不眠、健忘、心痛などに効果があるそうです。置鍼するとスッキリするということは、もしかしてイライラしていたのかな?
手少陰心経には「青霊」「霊道」のような興味深い名称の経穴もあります。このあたりは、また機会をみて説明しますね。
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2011年01月23日
【集会報告】鍼治療の講習から2~兪穴とは?
鍼にご興味のない方は、読み飛ばして下さい。私は鍼を打つ(自分に対してですが)割に鍼の知識がやや薄いと感じているので、この場で勉強させていただきますね。
兪穴とは?
「経絡の気の循環を阻害するものを体外に放出して、経気の循環に最も有効に作用する、五臓の治療に使用すべき基本穴である」(図説東洋医学・改変)とのこと。
腎の弱い人の場合には、かなりの確率で使うべき重要な経穴だったのですね。自分で円鍼(みじかい留置用の鍼)を刺してみましたが、ナルホド気分が良いです。私は多少腎虚の傾向を感じるので、これは良いかも知れません。
さて、鍼には五�嵜穴というものがあります。井穴、榮穴、兪穴、経穴、合穴。これらの重要穴の性質を覚えるのに都合のよいものはないか、と探してみました。これが具体的で良いかな?
今日は兪穴に絞りますが、兪穴とは情報の余剰調整をする経穴で、ゆっくり浅く流れるところで、急に深いところに流入する場所を云う、とのことです。
う~ん。何となく分かったような分からないような(苦笑)。
来週ももう少し続けてみますね。
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2011年01月16日
【集会報告】ドキュメンタリー「不食の時代」を見ました3
ドキュメンタリー映画の内容について少し触れてみます。
甲田光雄先生が関われた、断食治療を行った数人の経験談が映し出されています。映像で見る限り、皆健康そうに見えます。甲田先生自身も500キロカロリーを20年間続けたそうです。
甲田先生の治療法は西式健康法をベースにしています。このサイトの運動法はかなり参考になりますよ。映像では金魚運動と、サイトにはありませんが、服の脱ぎ着を繰り返す運動?を紹介していました。
体重が当初減少して行くのですが、何らかのスイッチが入ることで、一転して体重が増加してくるようです。するとあまり食べなくても痩せることなく生きていくことができるようです。ただ、多分に修業的な治療方法ですので、皆にできるものではないようです。
公的病院で断食療法を行っている施設は洲本市五色町にありますので、ご興味のある方は見てみて下さい。
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2011年01月02日
【集会報告】ドキュメンタリー「不食の時代」を見ました2
先週、断食に関して甲田先生のこと、そして栄養療法との比較についてお話しました。
そうしましたら、断食の経験談をメールいただきました。Tさん、ありがとうございます。
> 約25年前、障害を持つ長女の幼稚園の父親学習で、障害児を育てる父
> 親には健康増進が絶対必要とのことで、週に一日でも断食をして、健康
> を保ちなさいという内容でした。
ほおー。1985年といえば、経済発展期ですよね。この頃に断食を指導するなんて、余程の確信がないとできないことだったでしょう。誰がご指導されたのでしょうね。興味があります。
> 早速金曜日だけ3ヶ月間、朝から晩まで柿茶のみの断食を行ないました。
> 空腹ですごく苦しかったんです。ひどい風邪を引いて止めたのですが、
> 断食明け土曜日の朝ご飯の大変おいしかったのを覚えています。
私が知る限りでは、当初、体本来の免疫力が活性化されるまでは、栄養障害の状態になるわけですから、この間は少し注意が必要かもしれません。でも風邪が体のゆがみを修正するとともに発症するという考えもあるので、正常な反応であったという可能性もありますね。
> 大分後になって毎年苦しんでいた、スギ花粉症が完全に治り、以後一切
> アレルギーはありません。私はどうして断食でアレルギーが治ったのか
> 今でも不思議で、断食の情報には大変に興味を持って集めています。
やはり花粉症は免疫の状態の乱れから生じているという考え方は正しいように思えますね。私は昨今の食べ物にそういうものが多いことを感じていましたので、その感じと断食で効果があったことは合致しているように見えます。
> 毎日の楽しい晩酌から飲過ぎて、上がってしまった肝臓の数値と血圧を
> 正常に戻す為に、25年ぶりに「週1日断酒断食」を正月明けから実行
> しようと思っています。
そうですか。また結果を教えて下さい。一度効果を実感されている方でしたら、きっと続けられるでしょうから、結果が楽しみですね。
また映画の内容は次週になってしまいました(笑)。
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2010年12月26日
【集会報告】ドキュメンタリー「不食の時代」を見ました
みなさんは断食に興味をもたれたことがありますでしょうか?
私は気功の勉強のときに甲田光雄先生のお名前は聞いていたので、お名前に聞き覚えがありました。この先生は断食療法の第一人者だったのですね。
栄養療法を推進していると断食療法は全く正反対であり、自分の中でもこれらの治療法が共存していることに戸惑いがあります。
自分なりに推論すると、物質的に補って即効性のある、楽な、一般的発想の、誰にでもできる、でも費用がそれなりにかかる治療方法が栄養療法であり、人間の生命力を喚起する、時間のかかる、結構大変な、一般には考えにくい、誰にでもできるものではない、費用はかからない治療方法が断食療法なのだと思います。
両者は目指すところは健康ですが、そのプロセスの違いと考えれば良いのでしょう。好みの問題、思想の相違とも言えます。
私は生命力を喚起する断食に惹かれますが、仕事をしながらその域に達する自信がないので、サプリメントは摂取しながら小食を実行しています。まあそれでもかなり頑丈になった感じはしています。
前置きがながくなりましたので、ドキュメンタリー映画のお話は次回、することにします。
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2010年12月19日
【アーユルヴェーダ】六味の働きについて~塩味
先週から六味の働きについてお話しています。今まで甘味と酸味について調べました。今週は、塩味について学会の教科書を参考に書いてみます。
塩味の食事の属性(グナ)は重性、温性、油性です。塩味のラーメンはあっさりしている感じがするのに、重くて油性なのですね。難しいな。
塩味の食事の働きは消化の促進だそうです。食欲亢進の作用もあるので、理に適っています。
西洋医学と異なる感じがあるのは、ヴァータを鎮静化、つまり落ち着きを増すということです。西洋医学で落ち着きを担っているのは主にカルシウムです。マグネシウムを念頭に置いて考えれば、鎮静化は理解しやすいかな?
あと身体内の管を浄化して、全身の組織を柔軟化するともあります。動脈硬化で目の敵にされる塩分ですが、塩は元々ものを清める働きがあるのですから、管を浄化するというのは腑に落ちます。
しかし、塩味の過剰な摂取による悪い面にも注意しましょう。口渇、失神、熱感、裂傷を生じます。皮膚病や炎症を増悪させ、歯を脱落させます。精力減退、白髪、脱毛、精神異常なども見られます。
塩味は植物ではなく、鉱物の味です。岩塩、海塩、海藻などから得られます。植物からはなかなか得にくいもののようです。確かにそうですね。
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2010年12月05日
【アーユルヴェーダ】六味の働きについて~酸味
先週から六味の働きについてお話しています。先週は甘味についてでしたが、今日は酸味についてです。学会の教科書を主に参考にしています。
酸味の食事の属性(グナ)は軽性、温性、油性です。軽い感じ、というのは少しわかる気がしますね。あとは・・?(苦笑)。油性があるので、便秘に対しては良い方向に行くようです。
酸味の食事の働きは食欲亢進、消化の火増強、唾液分泌作用などがあるので、食事前に酸味のものを摂るのが良いかも知れませんね。
酸味のハーブとして主に使われるものは、サンザシの実、レモン、ライム、ラズベリー、ローズヒップなどです。
酸味の食事は他にも活力アップ、思考の活性化、体力増強、強心作用などの良い面もあります。
しかし、酸味の過剰な摂取による悪い面にも注意しましょう。喉や胸部の灼熱感が生じます。これは西洋医学的には消化機能が亢進し過ぎるのでしょう。
あとは、歯の知覚過敏、喉の渇き、立毛、痩せ、傷の化膿などを生じやすいようです。
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2010年11月28日
【アーユルヴェーダ】六味の働きについて~甘味
先日の東京アーユルヴェーダ研究会(クリシュナUK氏)の内容についてお話しています。前回は消化力と米の話をしました。
今回は六味の働きについてお話していきます。中医学の味の種類は五味なのですが、アーユルヴェーダでは六味のようです。六味に関する知識が少ないので、学会の教科書から六味についてまとめてみます。
甘味、酸味、塩味、辛味、苦味、渋味の6つです。
甘味の過剰摂取は、怠惰、過眠、身体の重感を増し、食思不振、消化力低下を起こすそうです。怠惰、過眠などは実感のあるところではないでしょうか。消化力が落ちるのですね。腸蠕動も低下するようです。初めて知りました。
咳、鼻炎が生じるとのことです。食事に注意を払っていると、甘いものがすごく周囲に氾濫しているのが分かります。最近増えてきたこれらの病気(症状)は甘味の過剰摂取が関与しているのかもしれませんね。
甘味は水元素と結びつきやすいとのことです。五大元素に関しても勉強しなくては、ですね(苦笑)。水と結びついて、重い体質になる、という感じでしょうか?このあたりは来週以後に。
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2010年11月21日