花粉症対策にヨーガ・・?
いよいよ花粉シーズンが本格化してきましたね。我がクリニックもさすがにこの季節らしく少し混雑してきました。
花粉症対策、などとキーワードを入力して検索してみると大変!たっくさんのサイトが検索されます。
乳酸菌に関するサイトがたくさんでてきます。乳酸菌は免役の攻守のバランスをとる働きがあるので、花粉症の症状を抑えるのに役立つのです。
あとは、様々なグッズやサプリメントなどが並んでいるのですが、「女性自身」の中に「月ヨガ」というものを見つけました。
月の満ち欠けを女性の生理周期になぞらえて、そのリズムに合わせてヨーガの動きを行うことで健康になろうというものです。
新月から満月までは筋トレや新陳代謝を上げるのに向いている時期なのだそうです。このときに行うのは「猫のポーズ」と「ランジのポーズ」と呼ばれるものが良いとのことです。
満月から新月にかけては、体内で蓄積された余計なものを排出したり、血行やリンパの流れをスムーズにする、心のメンテナンスなどに最適な時期とされています。この時期には「魚のポーズ」と「鋤のポーズ」が良いのだそうです。
深く理解するには、それぞれのポーズの意味を知らねばなりませんが、私はまだそこまでの理解はしておりませんので悪しからず。
バリエーションはあると思いますが、サイトを紹介しておきます。
猫のポーズ ランジのポーズ
魚のポーズ 鋤のポーズ
ちなみに3月22日までは心のメンテナンスの時期なのだそうですよ。心身のメンテナンスで花粉症を乗り切るのも良いのではないでしょうか?私はこういう考え方は好きです。
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2012年03月18日
【アーユルヴェーダ】六味の働きについて~塩味
先週から六味の働きについてお話しています。今まで甘味と酸味について調べました。今週は、塩味について学会の教科書を参考に書いてみます。
塩味の食事の属性(グナ)は重性、温性、油性です。塩味のラーメンはあっさりしている感じがするのに、重くて油性なのですね。難しいな。
塩味の食事の働きは消化の促進だそうです。食欲亢進の作用もあるので、理に適っています。
西洋医学と異なる感じがあるのは、ヴァータを鎮静化、つまり落ち着きを増すということです。西洋医学で落ち着きを担っているのは主にカルシウムです。マグネシウムを念頭に置いて考えれば、鎮静化は理解しやすいかな?
あと身体内の管を浄化して、全身の組織を柔軟化するともあります。動脈硬化で目の敵にされる塩分ですが、塩は元々ものを清める働きがあるのですから、管を浄化するというのは腑に落ちます。
しかし、塩味の過剰な摂取による悪い面にも注意しましょう。口渇、失神、熱感、裂傷を生じます。皮膚病や炎症を増悪させ、歯を脱落させます。精力減退、白髪、脱毛、精神異常なども見られます。
塩味は植物ではなく、鉱物の味です。岩塩、海塩、海藻などから得られます。植物からはなかなか得にくいもののようです。確かにそうですね。
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2010年12月05日
【アーユルヴェーダ】六味の働きについて~酸味
先週から六味の働きについてお話しています。先週は甘味についてでしたが、今日は酸味についてです。学会の教科書を主に参考にしています。
酸味の食事の属性(グナ)は軽性、温性、油性です。軽い感じ、というのは少しわかる気がしますね。あとは・・?(苦笑)。油性があるので、便秘に対しては良い方向に行くようです。
酸味の食事の働きは食欲亢進、消化の火増強、唾液分泌作用などがあるので、食事前に酸味のものを摂るのが良いかも知れませんね。
酸味のハーブとして主に使われるものは、サンザシの実、レモン、ライム、ラズベリー、ローズヒップなどです。
酸味の食事は他にも活力アップ、思考の活性化、体力増強、強心作用などの良い面もあります。
しかし、酸味の過剰な摂取による悪い面にも注意しましょう。喉や胸部の灼熱感が生じます。これは西洋医学的には消化機能が亢進し過ぎるのでしょう。
あとは、歯の知覚過敏、喉の渇き、立毛、痩せ、傷の化膿などを生じやすいようです。
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2010年11月28日
【アーユルヴェーダ】六味の働きについて~甘味
先日の東京アーユルヴェーダ研究会(クリシュナUK氏)の内容についてお話しています。前回は消化力と米の話をしました。
今回は六味の働きについてお話していきます。中医学の味の種類は五味なのですが、アーユルヴェーダでは六味のようです。六味に関する知識が少ないので、学会の教科書から六味についてまとめてみます。
甘味、酸味、塩味、辛味、苦味、渋味の6つです。
甘味の過剰摂取は、怠惰、過眠、身体の重感を増し、食思不振、消化力低下を起こすそうです。怠惰、過眠などは実感のあるところではないでしょうか。消化力が落ちるのですね。腸蠕動も低下するようです。初めて知りました。
咳、鼻炎が生じるとのことです。食事に注意を払っていると、甘いものがすごく周囲に氾濫しているのが分かります。最近増えてきたこれらの病気(症状)は甘味の過剰摂取が関与しているのかもしれませんね。
甘味は水元素と結びつきやすいとのことです。五大元素に関しても勉強しなくては、ですね(苦笑)。水と結びついて、重い体質になる、という感じでしょうか?このあたりは来週以後に。
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2010年11月21日
【アーユルヴェーダ】季節の消化力とお米の話
今週は分子整合栄養医学のコラムはお休みして、久しぶりにアーユルヴェーダのコラムを書いてみます。
今日は東京アーユルヴェーダ研究会に初めて参加してきました。先生はクリシュナUK氏です。とてもお話が上手なので疲れも吹き飛び、話に引き込まれました。その内容の一部をご紹介します。
アーユルヴェーダの食事に関する考え方はとても参考になります。特に消化力と米の話が印象に残りました。
米は新米よりも古米の方が消化に良いのだそうです。インドでは新米をわざわざ俵のまま置いておき、翌年に食べるようなこともするそうです。
では新米は食べないのか?というと、そんなことはありません。消化力旺盛なスポーツ選手などは新米の方が良いかもしれないということでした。でも体調の良い人でも基本的には古米の方が良いのだそうです。まるでお酒のようですね。
そしてこれも知らなかったのですが、冬には消化力が高まるそうなので、秋にとれた新米を冬に食べるということは理にかなっているのだそうです。もしも秋以外の季節に収穫が成されたら、それは自然の理に反することになるのだそうです。
こういう自然の理を意識して内容が作られているアーユルヴェーダは、自然をより深く考える材料を与えてくれますね。
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2010年11月14日
日本アーユルヴェーダ学会に行ってきました
このたび日本アーユルヴェーダ学会で、初級中級の講座がありましたので、受講してまいりました。食事のときに食前の生姜と、食後のフェンネルを配布するようなユニークな学会です。
一番驚いたのはマッサージの効果ですね。手のひらを上に向け、手首の数ミリ腕側(中枢側と言います)の正中部をマッサージすると、急に気が通るのでビックリしました。
そのときには理論を習いませんでしたが、中医学的には陰維脈という奇経を内関というツボ(主治穴)で刺激したようです。手背の同じ場所に外関というツボがありますが、これは陽維脈の主治穴です。自分のこれらの奇経が流れていない(具合が良くなった=普段は悪い)ことに少しショックを受けました。
●アーユルヴェーダのホメオパシーの一番の違い
先日、日本ホメオパシー医学会のご署名をお願いしました。これは日本学術会議が、ホメオパシーを用いるのは適切でないという批判を受けてのものでした。
確かに、ホメオパシーは波動医学であり、学問としての根拠が科学者には曖昧に映ってしまうということは否めません。
私は西洋医学者ですが、波動医学を診察に織り交ぜて使っているので、ホメオポシーも西洋医学と共存できるという考えなのですが、二つだけ西洋医学になじまない部分があります。
一つは効果を出すために溶液を振らないといけないこと、もう一つは濃度が薄いレメディの方が強い効果がでることです。これがどうしても西洋医学になじまないですし、ホメオパシーを実践する側も副作用がない、などと言ってしまうので(私は嘘だと思います)、西洋医学と対立してしまいます。
今回、日本アーユルヴェーダ学会に参加して強く感じたのは、アーユルヴェーダは西洋医学の理論と並列して存在できる学問であるということです。むしろその科学的根拠をサポートする東洋的根拠を矛盾なく与えてくれます。
例えば細胞の構造に関してですが、各酵素による反応とミトコンドリアによるエネルギー産生はピッタ、形質膜内外のイオンなどのやり取りはヴァータ、細胞質と細胞膜による形態維持はカパの働きということで説明がつきます。
アーユルヴェーダとホメオパシーは統合医療の中では並列の扱いですが、西洋医学の理論と対立しない東洋医学の理論であるアーユルヴェーダの方に、私は大きな可能性を感じました。
●アーユルヴェーダは肉体も心も循環の思考
アーユルヴェーダでは予防を重視します。これは中医学と相通じるところがあります。体質を3つ(ヴァータ、ピッタ、カパ)に分類し、それぞれに行うべきことが異なります。中医学でも寒熱や燥湿、虚実などの組み合わせで体質を分類しますよね。西洋医学はデータ重視ですので、どうしても個々の内容に関しては弱くなります。
食物に関しては自分でないものを自分にするので、その変換がスムーズでないことをとても嫌います。そのときの消化力に見合った食べ方が求められます。そして便などの老廃物が自然を巡って、また自分に影響してくるという循環思考です。これは自然保護の考え方にも繋がります。
メンタル面も同様で、自分が感じたことを言動にすると、それが他者に影響を与え、それが環境に変化を与え、その変化がまた自分の感覚に影響を与える、そういう循環になっています。ここからは規律が生まれ、冷静さを求められることになります。社会の規範が自然に生まれるシステムなのですね。
このようにアーユルヴェーダでは言葉もとても大切にしています。講義の前に先生が、必ず歌で祈りを捧げてから講義をされていたのが印象的でした。
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2010年10月24日
【アーユルヴェーダ】アーユルヴェーダ37~プラクリティの概念12
ドクターディネーシュのアーユルヴェーダ解説、37回目、体質(プラクリティ)の概念12をお届けします。今までのまとめです。
特徴的体質の人のアーユルヴェーダに基づく表現型分類法は、正常な人間における特異な病気の素因につながる生体システムの機能の違い(例えば心血管系の違い)を引き起こしている可能性のある遺伝子を明らかにすることに役立ちます。
この研究により、ゲノム発現、生化学的、血液学的数値と被験者のプラクリティとの間に関連があることが立証されましたが、同様な複数の研究によってプラクリティはゲノムと全く同等のものであると言うのには問題があるという結論に達しています。
何故なら、人の遺伝的体質とプラクリティはどちらも受精時に決定しますが、出生後に遺伝子変異が起こる可能性がある一方、プラクリティは不変であること、遺伝学は遺伝形質の科学だが、プラクリティは形質だけでなく総合的なものであることが挙げられます。
これで体質の概念については終了します。
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2010年07月18日
【アーユルヴェーダ】アーユルヴェーダ11-2番外編
ドクターディネーシュのアーユルヴェーダ解説、37回目、体質(プラクリティ)の概念12をお届けするはずでしたが、今週は少し脱線します。
先日、日本アーユルヴェーダ学会の分科会に参加してきました。この分科会、実は当たり前なのですが、学会員以外はNGの会合です。
薄々気づいてはいたのですが(笑)、どうしても出席してみたい内容だったので、「学会員に必ずなるから」ということで参加させていただきました。ちなみに既に申込書を送付し、入会費も支払いましたよ。
会合の内容は、漢方とアーユルヴェーダをどのように融合させるか、というものでした。とても斬新な内容で面白かったです。
昨今の統合医療は、患者さんに、適切なジャンルの医療を提供するということで満足しているという面があります。しかしこれではたくさんの理論を勉強する必要が生じ、その割に一芸に秀でることが難しくなります。
私が必要と感じているのは、医療の内容自体が統合されていくことなのです。これは本当に統合医療であると思うし、それぞれの医療が一段階進化した形になるのではないかと考えています。
最近、大して意味も考えずに「統合医療」と言えば商売になると考えている人が医師にも業者にも見受けられますので、懲らしめてやりたい(笑)と思っているところです。
来週は元に戻りますよ。
★ アーユルヴェーダに関する質問を受付けます。lohas@jjclinic.jpまで。
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2010年07月10日
【アーユルヴェーダ】アーユルヴェーダにおける体質(プラクリティ)の概念11
ドクターディネーシュのアーユルヴェーダ解説、36回目です。
体質(プラクリティ)の概念11をお届けします。
みなさんはサットヴァを増やすような生活をしていらっしゃるでしょうか?なかなか難しいことではありますが、頑張っていきましょう!
さて、ドーシャ(3つの体質)とグナ(精神的体質)が西洋医学とどのように関わっているのか、先週は血液検査から考察しました。今週は遺伝子解析から考察してみます(出典:Journal of translational medicine)。
ヴァータの人は、細胞周期、DNAの修復、組換えのような細胞過程に関連する遺伝子が多い傾向があります。ヴァータはどんどん進んでいくイメージですので、細胞もどんどん分裂していくのかもしれません。
ピッタの人は、生体活動に起因する刺激や炎症への応答に関わる遺伝子制御、酵素活性の調整に関わる遺伝子が多い傾向があります。ピッタは着実に物事を進めていくイメージですから、調整系の発達が大きいのかもしれません。
カパの人は、細胞の生合成に関わる遺伝子制御。生体エネルギーなどの生合成に関する遺伝子が多い傾向があります。カパの人は潤い、エネルギーが溜まっている(けれどまだ出てこない)イメージですので、そのエネルギーを作り出す力は強いのか、あるいは外に出せるだけのエネルギーを作ろうとしているのか、そんなことを考えさせられます。
ドーシャごとのイメージは私の勝手な見解なのでご容赦下さいね。
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2010年07月04日
【アーユルヴェーダ】アーユルヴェーダにおける体質(プラクリティ)の概念10
ドクターディネーシュのアーユルヴェーダ解説、35回目です。
体質(プラクリティ)の概念10をお届けします。
ドーシャ(3つの体質)により、精神的体質(グナ)はサットヴァ、ラジャスそしてタマスとプラクリティの3つに決まってきます。ドーシャと異なり、グナは努力によってサットヴァを増やすことができます。
さて、ドーシャとグナは西洋医学とどのように関わっているのでしょうか?ひとつの研究内容をご紹介します。
3つのプラクリティそれぞれの特徴が際立つ健常な人々が選ばれ、末梢からの血液サンプルを使用して全ゲノムにおける発現レベルや生化学的・血液学的特徴を分析しました。
結果としては、生化学的・血液学的な検査値と全ゲノムにおける発現レベルで著しい違いがみられました。心血管系疾患に共通するリスクファクターであるトリグリセリド、総コレステロール値、VLDL、LDL、LDL/HDL比などのような脂質の成分は、ヴァータやピッタよりもカパで高かったのです。
そして血清のプロラクチン(乳汁分泌ホルモン)とプロトロンビン時間(血液凝固時間)はヴァータで高い一方、ヘモグロビン、PCV(ヘマトクリット値)、赤血球数はピッタが高かった。
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2010年06月27日